私の履歴書27  謡曲9(武蔵野宝生会) 昭和61年〜

武蔵野宝生会は登坂武雄先生を中心に集まる会である。

登坂先生は渡邊三郎先生の渡雲会の例会には、小林与志郎先生や中村孝太郎先生とともに、何時も参加、指導していただいている先生である。

八角さんか、秋元さんの紹介で仲間にいれていただいたような気がする。途中から入会させていただいたので、この会の正式の発足が何時なのか知らないが、私が最初に参加させていただいたのが、昭和61年11月の第17回例会だから、もう21年以上も経過したことになる。年に4回程度開催されており、平成19年9月には第103回の例会が開催されている。

曲目だけは事前に5曲決められるが、お役は当日抽選するまで分からない。稽古不十分の時は重い曲が当たらないよう祈るような気持で籤を引く。また、この会では地謡は全曲最初から座るのが慣例になっているので、足の弱い私は難行苦行である。しかし、プロの先生がすぐ後ろで謡って下さるのはとても良い勉強になると感謝している。

ほとんど毎回謡のみであるが、平成15年12月の第90回の例会では珍しく仕舞が5番あり、私も「難波」を舞わせていただき、また仕舞の地謡も謡わせていただいた。この時には珍しく一同の記念撮影もあり、武蔵野会での貴重な一枚となっている。

先生の会の「武宝会」の大会には仲間の方が能や舞囃子を舞われるので楽しみである。謡会の後の懇親会も楽しい。今は亡くなられたが、河東義方さんから俳画などいただいたのも懐かしい思い出である。

河東義方氏から頂戴した俳画
河東義方氏から頂戴した俳画

武蔵野会の謡会 登坂先生舞台 (平成13.7)
武蔵野会の謡会 登坂先生舞台 (平成13.7)

弥生会一同 登坂舞台 (平瀬15.9)
弥生会一同 登坂舞台 (平瀬15.9)

仕舞 「難波」 武蔵野宝生会 登坂舞台 (平成15.9)
仕舞 「難波」 武蔵野宝生会 登坂舞台 (平成15.9)



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