私の履歴書63   好きなことば

我事において後悔せず  宮本武蔵



五 省

一 至誠に悖るなかりしか

一 言行に恥づるなかりしか

一 気力に缺くるなかりしか

一 努力に憾みなかりしか

一 不精に亘るなかりしか 


・ 五分前の精神    

・ スマートで目先がきいて几帳面、まけじ魂これぞ船乗り

・ 軍人たる前にジェントルマンたれ

旅順海軍予備学生教育部



人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし、いそぐべからず

徳川家康



謡曲十五徳

1 不行知名所 行かずして名所を知る

2 不思登座上 思わずして座上に登る

3 不馴近武芸 馴れずして武芸に近づく

4 在旅得知音 旅に在りて知音を得る

5 不軍識戦場 軍せずして戦場を知る

6 不習識歌道 習わずして歌道を識る

7 不望交高位 望まずして高位と交る

8 不詠望花月 読めずして花月を望む

9 不老知古事 老いずして古事を知る

10 無友慰閑居 友なくして閑居を慰む

11 不触知仏道 触れずして仏道を知る

12 不恋思美人 恋せずして美人を思う

13 不祈得神徳 祈らずして神徳を得る

14 無薬散鬱気 薬なくして鬱気を散ず

15 不厳嗜形美 厳ならずして形美を嗜む



青  春(部分)

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる

希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる

サムエル・ウルマン「青春の賦」



ありがたい、ありがたい、思うと、ありがたいことばかり

小さなつぼみの愛らしさ、もゆるさかりの美しさ、散りゆく姿のいとおしさ

中村明晃



日々是好日

ふっても てっても 日々是好日 

泣いてもわらっても きょうが 一番いい日 

わたしの一生の中の大事な一日だから

相田みつを



老いの戒め

1 紅葉は春の花よりも更に趣あり、若きより老いて後人間は円熟す、晩成すべし

2 昔日を自慢すべからず、人の価値は今日に定まる、励むべし

3 余命少なき一日は、若き日の十倍の価あり、慎むべし

4 世間に陰徳の種子まけば、家門に陽報の花咲かん、努むべし

5 いまだ死を免れたるものはあらず、迎えのある時は、安んじて旅立つべし

西国二十九番 青葉山松尾寺



色即是空空即是色   般若心経



祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり、

沙羅雙樹の花の色、盛者必滅の理をあらはす。

驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。

猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 
      
平家物語



行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

方丈記

「五省」の碑<br />  善通寺市 香川県護国神社 (平6.9)
「五省」の碑
  善通寺市 香川県護国神社 (平6.9)

「謡曲十五徳」色紙<br />  78歳の祖父が私のために書いたもの
「謡曲十五徳」色紙
  78歳の祖父が私のために書いたもの

「日々是好日」の書<br />  相田みつを著「一生感動一生青春」より
「日々是好日」の書
  相田みつを著「一生感動一生青春」より

「ありがたい」の絵と書<br />  中村明晃著「泣きなされ笑いなされ舞いなされ」より
「ありがたい」の絵と書
  中村明晃著「泣きなされ笑いなされ舞いなされ」より

「老いの戒め」<br />  西国29番松尾寺でお受けしたもの
「老いの戒め」
  西国29番松尾寺でお受けしたもの



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私の履歴書

「日々是好日」 −高橋春雄・私の履歴書−