私の履歴書45   年 賀 状        昭和52年〜

「年賀はがき」というものが何時の頃から発売されたのか記憶がないが、私の手許には昭和34年から平成20年までの約50年分のものが残っている。


最初のものはゴム印で「謹みて新年の御祝い申上げます」「昭和三十四年元旦」「住所氏名」が押されている。

その後「謹賀新年」とか「あけましておめでとうございます」等を業者に活字印刷してもらっている期間が暫く続いている。

そして昭和52年から、会社関係の方あてのものは別として、親しい人あてには家族の近況を記したものを使うようになった。 初めのうちは下手ながらも各自の筆跡でと思い家族四人がそれぞれ自筆で書いたものを原紙として業者に印刷してもらっていましたが、やはり読みにくいし、自分のパソコンできれいに出来る目安もついたので、平成6年分から自宅のパソコンで作成印刷するようになった。また平成10年からはカラー写真を取り込んでいる。

会社勤務の頃は業務用と近況報告用と2種類作成、一番多い時で700枚くらい購入していたが、定年後は近況報告用のみとし、枚数も徐々に減少して現在は400枚程度を発送している。


年賀状の発送、受領にはカード式の名簿を使用している。市販のB6判のカードを購入、一人一枚とし、氏名、郵便番号、住所、電話番号などを記入する。転居した時は前の住所の下に追記する。カードの左側には発信と受信の年号を記入する。私が現在使っているカードで一番古いのは昭和44年に作成したもので、すでに40年間使用してきた訳である。そのカードを見ると40年間の経過が一目瞭然である。一度も動いていない者、何回も引っ越しして1枚では書き切れず2 枚に亘っているもの、喪中の通知をいただいた記録、こちらが発送したのに来なかった人、受領したのにこちらが出さなかった人などさまざまのことが記録されている。

このカードを自分の親族・姻族・その他に三分類し、それぞれ五十音順に並べておく。死亡などで賀状を出さなくなった方の分は同じ分類の中でも一番後ろに移しておく。このカードの総数がどのくらいになったが数えてみたことはないが、約30センチの厚さになっている。


最近は宛名をパソコンで印刷する方がふえてきたが、年賀状だけは自筆で書くことにしている。謡の会、クラス会、戦友会等で書状を出す機会は多く、その時はパソコンで宛名シールを作成使用し重宝しているが、年賀状はその人のことを思い出しながら手で書くことを続けたいと思っている。


頂戴した年賀状は心のこもったものはホルダーに保存している。例えば自分で描いた絵や歌、自分で演じた能の写真、毛筆の書等々。謹賀新年と住所だけのものは恐縮ながら処分させてもらっている。


平成10年、小学校同級生の文集を作成した時、私は「我が家の年賀状」と題して、昭和52年から平成10年までの年賀状を紹介した。これは文章のみであるが、平成10年以降のカラー写真を挿入したのも残っているので併せて紹介のこととする。



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